織田信長は嫌われ者!?江戸時代の信長の評価を調べてみた!!

2020年9月16日水曜日

織田家

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 こんばんわニャンコです。


NHKの人気大河ドラマ「麒麟がくる」に登場して人気を集めている織田信長。

織田信長は染谷将太さんが演じており、信長の狂気が孕んだ性格を見事に演出されている事から人気を博しております。


織田信長は「麒麟がくる」だけで人気を集めたわけではなく、ライトノベルやアプリゲームなどに登場している事から、戦国時代に詳しくない人でも知っている有名な武将として人気です。


このように現代では人気武将として知られる織田信長ですが、江戸時代では嫌われ者でした。

江戸時代の織田信長はどうして嫌われていたのか。

その理由について歴史に詳しくないニャンコが分かりやすくまとめてご紹介していきたいと思います。

豊臣秀吉・徳川家康は人気者なのに織田信長は嫌われ者

戦国時代の三英傑として知られる豊臣秀吉・徳川家康は江戸時代で絶大な人気を誇る戦国武将でした。

豊臣秀吉は江戸時代の民衆から支持された人気者でした。
豊臣秀吉が人気者であった理由は豊臣秀吉が農民から天下人にまで成り上がったストーリーや豊臣秀吉の明るい性格などが民衆に喜ばれ、豊臣秀吉の「絵本太閤記」が江戸時代のベストセラーとしてめちゃくちゃ売れていました。

また徳川家康は江戸時代の創設者であった事から武士や大名から尊敬されていた事に加え、江戸時代を作り出した徳川家康を江戸幕府が批判する事を許さなかった事もあり、徳川家康は不動の人気を江戸時代で築き上げました。

しかし戦国時代の三英傑の一人である織田信長は武士や大名、庶民からも支持される事無く、嫌われていました。

なぜ織田信長は嫌われていたのでしょうか。

織田信長が江戸時代に嫌われていた理由は⁉

なぜ織田信長は江戸時代の民衆や武士達から嫌われていたのでしょうか。
その理由は織田信長の性格にありました。

織田信長は比叡山での焼き討ちや織田信長に敵対した浅井長政(あざいながまさ)・朝倉義景(あさくらよしかげ)・武田勝頼(たけだかつより)など多くの大名を許す事無く、殺害してきました。

織田信長の敵を許さない苛烈な性格が江戸時代の民衆や武士に好かれず、嫌われることになります。

織田信長の実績を記した「信長記」の作者・小瀬甫庵(おぜほあん)も織田信長が好きではなく厳しい評価を下しています。
小瀬甫庵は「信長記」で「敵味方を問わず、厳しすぎて思いやりのかけらもない性格だった」と評価。

また江戸時代の政治家であり、朱子学者としても知られる新井白石(あらいはくせき)も織田信長に「本能寺の変が起きたのは自業自得である」と論じています。

他の学者も「織田信長は謀反を起こした荒木村重(あらきむらしげ)、恵林寺の焼き討ちなどひどい事ばかりしている最悪な戦国武将である」と酷評を下しています。

このように江戸時代において織田信長は厳しい評価が多く下されていた為、民衆や武士からも支持されず、嫌われ者として定着してしまいました。

しかし織田信長のこれらの評価を覆す新たな評価を下した人物が登場します。

頼山陽の織田信長評

「日本外史(にほんがいし:源平時代から徳川時代までの歴史を記した書物)」の作者である頼山陽(らいさんよう)
頼山陽は上記で紹介してきた色々な学者の厳しい織田信長の評価と違い、新しい評価を織田信長にしていました。

頼山陽は織田信長に対して「日本国内が分裂した状態を統一させるためには思い切った処置も必要であったと思われる。また天皇が現在まで栄える事が出来たのは、織田信長の尽力のおかげである」と評価。

これまで織田信長に対しては酷評や厳しい評価から一転し、織田信長を支持する評価が初めてなされるのでした。

頼山陽の織田信長評がきっかけで織田信長に対する考え方が少しずつ変わっていく事になります。

まとめにゃのまとめ


今回は江戸時代における織田信長の評価についてご紹介しました。
ここから今回の記事のまとめをしていきたいと思いますので、ご覧ください。

織田信長は嫌われ者!?江戸時代の信長の評価を調べてみた!!まとめ
  • 豊臣秀吉・徳川家康は江戸時代に人気を集めた戦国武将であった
  • 織田信長は豊臣秀吉・徳川家康と違って嫌われ者であった
  • 織田信長が嫌われていた理由は性格が厳しすぎであった事が原因
  • 江戸時代の嫌われ者織田信長に新しい評価を頼山陽が下したことにより、織田信長の評価が少しづつ改まっていく事になる
以上になります。

頼山陽が織田信長に対して新しい評価を与えた事により、江戸時代の民衆や武士達も少しづつ織田信長に対する考え方を改めていく事になりますが、江戸時代が終わって近代に日本が突入していく事になると織田信長の評価も変わっていく事になるのか。

この点については次回以降にまたご紹介していきたいと思います。

それでは次回もお会いしましょう

さらばニャ!!

参考文献 信長と消えた家臣たち 中公新書など


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