イェスゲイ(Wikipediaから引用) |
テムジンの父・イェスゲイ。
「チンギス紀」ではほとんど登場することがないテムジンの父親・イェスゲイ。
「チンギス紀」のイェスゲイは凄い人物のように描かれていますが、本当にすごい人だったのでしょうか。
今回は史実からイェスゲイの経歴から紹介してきたいと思います
イェスゲイのお父さんはいったい誰!?
ではイェスゲイのお父さんはいったい誰なのでしょうか。
史実を調べてみるとイェスゲイのお父さんは全モンゴルの君主として君臨していたバルダン・バアトルという人の三男として生まれます。
このバルダン・バアトルですが、何をやっていたのかを詳しく執筆している史書がないため、分かりませんが、モンゴルの君主となっていたという事もあり、みんなから信頼を集め、実績もある優秀な人物だったのではないかと思われます。
イェスゲイがテムジンの母を手に入れる!!
イェスゲイは兄貴と仲のいい関係を築いていました。
イェスゲイは鷹狩りに出かけたとき、メルキト族のイェケという人物が、オルクヌウト族の娘を連れているところに出くわします。
イェスゲイは代々今続関係を結んできたオルクヌウト族の娘が、モンゴル族と敵対している部族メルキト族の男性といることに激怒。
イェスゲイは兄のネクンと弟ダリタイを連れてメルキト族の男性を襲撃し、彼が連れていた女性を奪います。
イェスゲイに奪われた女性はその後イェスゲイと結婚。
彼女の名前はホエルンと言い、テムジンを産むことになる女性です。
族祖父の仇討ち!!
イェスゲイはホエルンと一緒に幸せな生活を過ごしていましたが、族祖父がタタル族に殺害されてしまいます。
そのことを知ったイェスゲイの叔父たちは族祖父の仇討ちをするべく出陣。
イェスゲイも族祖父の仇討ちをするべくタタル族へ攻撃を開始します。
イェスゲイはこの戦いによって族長の二人を打ち取ることに成功。
この戦いの時、面白いエピソードが生まれます。
ホエルンはイェスゲイとの戦に行きますが、この時テムジンを出産します。
イェスゲイは討ち取ったタタル族の勇将であった「テムジン」の名前を自分の息子の名前に与えるエピソードもありました。
テムジンのお嫁さん探し
イェスゲイはテムジンが9歳の時、母・ホエルンの実家であるオルクヌウト族へテムジンのお嫁さんを探しへ。
イェスゲイとテムジンはオルクヌウト族の元へ向かう途中、山の間にあるオンギラト族の族長であるデイ・セチェンの娘・ボルテを見つけます。
イェスゲイはボルテを一目見て気に入って、テムジンの奥さんとして迎えることにします。
その後イェスゲイはテムジンをボルテの実家に置いて帰っていくのでした。
イェスゲイうっかりと毒を飲んで亡くなる
イェスゲイはテムジンをぼる手のもとに置いて帰る途中、喉が渇いてたまりませんでした。
そんな時イェスゲイは、タタル族の民衆が宴会をしているところに出会います。
イェスゲイは以前タタル族の勇将を討ち取っているにも関わらず、平然とその宴会に参加して、「喉が渇いたから、飲みのをくれないか」と懇願。
タタル族の民衆はイェスゲイがやってきたことを知ると大喜びし「おい。俺らの勇将を討ち取った仇討ちをしようぜ!!イェスゲイの飲みの物へ毒入れてやろうぜ」と提案します。
イェスゲイは毒が入っているとは思わず、タタル族からもらった飲み物を飲んで、タタル族の元を去っていきます。
イェスゲイはその後自分の領土に帰った後、毒を発症し体調を激変。
イェスゲイは後にテムジンの重臣として活躍するモリンクを側に呼んで、「テムジンや他の幼い子供たちをよろしく頼む」と遺言を残し、亡くなってしまうのでした。
まとめ
ボス「ふ~ん。今回はテムジンのパパを紹介したんだにゃ。
ご主人に色々とお話を聞いてより詳しく分かったにゃ。
でも結局イェスゲイってすごい人物だったの??」
ニャンコ「多分すごい人物だったと思いますよ。イェスゲイと敵対しているタタル族の勇将を討ち取っていることから、戦に巧い人物であったと思いますね。
また義に厚い人物で、ケレイト族のトオリル・カンが叔父と後継者争いをしている時に敗北した時、助けを求められたことがありました。
イェスゲイはトオリル・カンの要請を快諾し、彼を助けた逸話が残っています。
これらの事と今回取り上げた内容を考えるに、モンゴル族の中ではかなり優れてたんじゃないかなって思いますよ。」
ボス「そうなんだにゃ~。チンギス紀だけ読んでいると分からないことがわかって楽しいにゃ。
イェスゲイの息子・テムジンの事が知りたいならこのブログにも書いてあるので、良かったら読んでみるにゃ~。
今後もこの調子で頑張ってにゃ~」
参考文献 モンゴル秘史など
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