「チンギス紀・虎落(もがり)のネタバレ感想」草原の覇者を決める戦いが勃発!!勝利の栄光は誰の手に!?【前編】

2020年6月5日金曜日

チンギス紀

t f B! P L
こんばんわ。

ニャンコです。

「チンギス紀」の最新刊・虎落(もがり)ようやく読み終わりました。

今回の「チンギス紀・虎落」を一言で表現すれば「はらはらした一冊」です。

いろんな事がこの虎落に詰め込まれているため、この本の前の巻を読み直した後、虎落を2回ほど読み直しました。

そしてようやく本来のブログの趣旨であるチンギス紀のネタバレ感想にたどり着くことができましたので、ご紹介していきたいと思いますが、この虎落のポイントになる部分を下記にまとめておきました。
  • 引き馬
  • ベルグディ(テムジンの異母弟)
  • 新キャラムカリ
前編は上記三つを軸にしながらネタバレ感想をご紹介していきたいと思います。

前回のあらすじ

虎落をご紹介する前に前回の「チンギス紀・断金」を忘れている方もいらっしゃると思いますので、ざっくりとご紹介したいと思います。


「チンギス紀・断金」では主人公であるテムジンの勢力とナイマン帝国のトオリル・カンが金国の味方に付いてタタル族を滅亡させてしまいます。

しかしモンゴルの草原の諸部族達は金国を嫌っていた為、テムジンとトオリル・カンの行いに反発。

テムジンの盟友であったジャムカはテムジンと敵対する事を決意。

更にテムジンと長年敵対していたタルグダイもテムジンを倒す為、メルキト族の族長・アインガと接近します。

こうして風雲急を告げた「チンギス紀・断金」は終わりを告げて、物語は新しい展開を迎えることになるのでした。

すごくざっくりですが、前回のあらすじはこのような感じになっております。

それでは「チンギス紀・虎落」についてご紹介していきたいと思います。

50騎精鋭の雷光隊

「チンギス紀・断金」から登場したムカリ。

ムカリは武術に優れた人で、テムジンの家来の中でも一番強いとされるジェルメやクビライ・ノヤンからも「今は勝てるが。成長したら負けるかもしれない」と高い評価をされた人です。

ムカリはテムジンから「50騎の強い部隊を作れ」と命じられ、各部隊から強い人だけを集めて部隊を結成。

ムカリは部隊名を「雷光隊(らいこうたい)」と名付け、訓練に明け暮れておりました。

そしてこの「雷光隊」が今回の「チンギス紀・虎落」のキーマンになります。

三者連合結成

モンゴルの草原ではそれぞれの部族が金国に味方したテムジンとトオリル・カンに反発。

そしてモンゴル草原の中でも大きな勢力であるメルキト・タイチウト・ジャンダランの三国はそれぞれテムジンとトオリル・カンに敵対しておりました。

そんな中、タイチウト氏のタルグダイとメルキト族の族長・アインガは族長同士が会見。

更にジャンダラン氏のジャムカを交え、三者で話し合う場を設ける事が決まります。

三者はメルキト・ジャンダラン・タイチウトの領地から程よい所にある丘で会見。

特に話し合う事もなく、三者はテムジンとトオリル・カンを倒す目的で、同盟を組むことになります。

こうしてモンゴル草原の大勢力である三勢力が同盟を果たし、ジャムカを総大将としてテムジンとトオリル・カンの勢力を倒す血盟を行うのでした。

三者連合VSテムジンとトオリル・カン

三者連合軍はジャムカを総大将に押し立てて「黒林」と呼ばれる所に軍勢を終結させて、いつでもテムジンとトオリル・カンの連合軍を待ち構えます。

三者連合軍の総兵力は5万を超える大軍で、連合軍の指揮も高く、三者それぞれもしっかりとした連携が取れる程の緊密な同盟でした。

三者連合軍と敵対するテムジンの兵力は一万とトオリル・カンの兵力は3万五千程で、合わせて四万五千ほどで兵力はほどんど三者連合軍と変わりません。

ですが、テムジンとトオリル・カンは三者連合軍のように緊密な連携ではなく、個人プレーで戦いを進めるスタイルでした。

テムジンとタルグダイの軍勢は「黒林」に集結。

更に三者連合のジャムカとアインガの軍勢も「黒林」に到着しますが、タルグダイの軍勢だけがいまだ到着していませんでした。

タルグダイの軍勢は最短ルートで「黒林」へ向かうのではなく、大きく回り道しながら戦場へ向かっていました。

なぜタルグダイの軍勢だけが回り道しながら「黒林」へ向かっているのか。

それはジャムカの作戦でした。

アウラガ急襲

テムジンは「アウラガ」と呼ばれる新しい拠点を完成させていました。

「アウラガ」ではテムジンの領地の人口数・行政に関する施設や病気・戦で傷ついた人を治療する病院のようながある場所でした。

この「アウラガ」にジャムカの別動隊である千騎の騎馬隊が奇襲攻撃を仕掛ける為、接近していました。

「アウラガ」には防御施設があるわけでもなく、兵士が駐屯しているわけでもなく、女性や子供、傷病者ばかりで戦力的にはほとんどゼロです。

この絶望的な状況の中、テムジンの親友であるボオルチュは「アウラガ」を守るため、急いで即興の部隊を作り、簡単な防御施設を「アウラガ」に設置します。

この絶望的な状況化を救うため、一人の男が登場します。

その人物はテムジンの異母弟であるベルグディでした。

ベルグディは病気にかかっていた為、「アウラガ」で療養生活を送っていましたが、ジャムカの軍勢が奇襲攻撃してくるため接近しているとの知らせを受けると部下四人を引き連れて、即興部隊の隊長としてジャムカ軍を迎え撃つ為、出陣していきます。

ベルグディ軍はジャムカ軍と戦ってもまともに勝つ事ができないとすぐに判断し、テムジン軍の援軍がくるまでの時間稼ぎをする為、行動を開始。

しかし訓練されていない未熟な兵ばかりでしたので、ジャムカ軍の攻撃でどんどん数が減っていき、全滅を覚悟していたその時でした。

ムカリの雷光隊が戦場に到着。

ジャムカ軍をバタバタと倒していき、戦況を有利な状況に変えてしまいます。

こうしてベルグディ率いる軍勢は「アウラガ」へ撤退します。

ですが、ベルグディと部下四人だけは撤退しないで、ジャムカ軍とそのまま戦いを継続。

なぜベルグディは戦いを継続したのか。

それはベルグディがカッコよく死に際を飾りたいと考えていたからです。

ベルグディは剣を振る事もできず、馬に乗る子もできない体でしたが、最後の力を振り絞ってジャムカ軍と激闘し、戦場で亡くなってしまうのでした。

「チンギス紀・虎落」ではベルグディの死に際が非常にかっこよく描かれておりますので、是非気になる方はご覧ください。

ニャンコの感想

今回は久しぶりに「チンギス紀」の感想ネタバレをご紹介しました。

ここからは「チンギス紀・虎落」の感想をご紹介していきたいと思います。

ついに草原の覇者を決める戦いが勃発することになりました。

テムジンの親友であるジャムカとテムジン。

青年期から互いに力を合わせて難局を乗り越え、心を通じ合わせながら戦ってきた二人の男の生き様を見る事が出来て、とっても楽しくワクワクさせていただきました。

しかしワクワク楽しさもありましたが、やっぱり早く続きが気になって仕方なくなってしまうのが、難点かなと思います。

早く出してくれ~と懇願しながら、今回は終わりにしたいと思います。

後編もすぐに更新しますので、もう少しお待ちください。

それではまたニャ~

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