「チンギス紀」第五巻では今まで張られていた伏線が回収されて、物語が大きく進行することになりました。
「チンギス紀」第五巻の感想とネタバレをまだ見てない方がいらっしゃいましたら、こちらからどうぞ!!
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今回は「チンギス紀」第六巻・断金(だんきん)の感想とネタバレを5分で紹介していきますので、よかったらカップラーメンの待ち時間や仕事の休憩時間での暇つぶしなど、空いた時間に読んでいただければ幸いです。
金国と結ぶテムジンとケレイト王国
金国は長年同盟を結んできたタタル族を討伐するため出陣。タタル族は金国の討伐軍を迎え撃つため出陣します。両者はこうして戦いを開始。
金国は歩兵部隊を中心に編成されているため、タタル族の主力部隊である騎馬隊と真っ向からぶつかる事の不利を悟り、砦を築いてタタル軍を撃退。
その後両軍は本格的にぶつかることなく、時間だけが経過していきます。両者の膠着状態が続いている中、テムジンの元へ金国軍の総帥の完顔襄(かんがんじょう)の家来・鄧昇(とうしょう)がやってきます。
鄧昇はテムジンへ「我らと一緒にタタル族と戦ってほしい」と要請。
テムジンは鄧昇の要請を快諾し、金国との戦に参戦する事を伝えます。
その後テムジンと鄧昇は酒を酌み交わし、鄧昇は去っていきます。
金国とタタル族の戦にはテムジンとケレイト王国が金国へ参戦。
しかし他の諸部族は金国とタタル族両軍に力を貸すことなく、両者の戦いの行く末を見守ります。
他の諸部族が金国とタタル族に力を貸さない状況は危険でした。
その理由はテムジンとケレイト王国が草原で孤立してしまうからです。
なぜどの部族も金国もしくはタタル族に協力しないのか。
それは他の草原に存在している諸部族が金国を嫌っているからです。
もし金国を嫌っている諸部族が金国と同盟している事を理由にテムジンを四方八方から攻撃する事も可能な状況になってしまいます。
そのため少しでもテムジンに不利になれば、金国を嫌っている諸部族からテムジンが攻撃されてしまう可能性が出てきます。同じことをトオリル・カン率いるケレイト王国にも言えます。
かなり危険な状況になったテムジンですが何か考えがあるのでしょうか。
それともテムジンは強大な国である金国を後ろ盾にすることで、諸部族からの攻撃をかわそうと考えて金国と同盟することにしたのでしょうか。
タタル族2万へ突撃する2千の騎馬隊!!
テムジンは金国と同盟するとすぐに2千の軍勢を出陣させて、両者が戦っている戦場へ到着。
テムジンは戦場に到着するとタタル軍2万の軍勢へ一千騎づつ突撃するように命令します。
こうして2千騎のテムジン軍は2万のタタル族の軍勢の中へ迷いなく突撃。
テムジンは2万のタタル族の軍勢の中に突撃すると、軍勢を率いている隊長を見つけて素早く倒していきます。
テムジン軍は上記の行動を繰り返し行って、なんとかタタル族2万騎の中を突破。
この結果、テムジン軍はほとんど無傷でタタル族2万騎の中を抜けることに成功。タタル族は軍勢を指揮していた隊長をテムジン軍の突撃で失った事がきっかけとなり、軍勢を撤退させていきます。
遅れて登場ケレイト王国
ケレイト王国の王様・トオリル・カンはテムジンと金国の連合軍がタタル族と何度も戦いを重ねている頃、王国を出て両者の元へ向かっていきます。
その後トオリル・カンはこうして出陣してから数日後に金国の元へ辿り着き、完顔襄の元へあいさつに出向きます。
完顔襄はトオリル・カンがやってくると喜びを表しながら、参戦してくれたことにお礼を述べます。
完顔襄は翌日、テムジンやトオリル・カンらと一緒に軍議を開きタタル族との戦いについての作戦を打ち合わせるのでした。
ケレイト王国へ攻め込むタタル族
タタル族は援軍としてやってきたケレイト王国の軍へ全軍を突撃させます。
ケレイト王国軍はタタル族の激しい攻撃を何とか耐え抜いていきますが、次第に劣勢になっていきます。
この状況を見ていたテムジンは全軍でタタル族軍の横から突撃を行います。
槍のジェルメがタタル軍の総大将を討ち取る!!
テムジン軍はタタル族の横から突撃を行い、敵の総大将であるメグジン・セウルトを発見。
テムジン軍の槍の達人であるジェルメはテムジンと一緒に敵総大将の元へ突撃を行い、ジェルメが敵総大将を討ち取ることに成功します。
ジェルメがタタル族の総大将を討ち取った事で、タタル族は全軍撤退していくことになります。
こうして金国とテムジン・ケレイト王国連合軍はタタル族に勝利することで、戦いの幕が閉じられることになります。
イキレス氏の元へ嫁に行くテムルン!?
テムジンは金国と連合してタタル族の軍勢に勝利した後、タタル族の残党を徹底的に倒して勢力を拡大します。
領土を拡大したテムジンの元へテムジンの母であるホエルンやテムジンの奥さん・ホエルンの実家であるコンギラトの諸族の一つであるイキレス氏のブトゥと言う若者がやってきます。
テムジンはこの若者が嫁を探すために諸方を旅している事を知り、自分の幕営に呼んで酒を飲みつつ語り合うことに決めます。
テムジンはブトゥが闊達で腹を割って語ることが出来た事を好ましく思い、彼へ「よかったらオレの妹の一人・テムルンを嫁にもらってくれないか」と相談。
ブトゥはテムジンの提案を喜んで受け入れ、自分の領土へと帰っていきます。
テムジンは早速母であるホエルンの元へ向かい「母上。テムルンの嫁ぎ先が決まりました」と報告します。
するとホエルンは激怒するのでした。
ホエルンが激怒した理由は
ホエルンはテムルンの嫁ぎ先が決まったにもかかわらず、どうしてテムジンに怒ったのでしょうか。
それはテムルンとテムジンの親友であり、初めの家来であるボオルチュが好きあっていたからでした。
テムジンはホエルンからその話を聞いてびっくりしてしまいます。
そしてテムジンは急いで相棒であるサルヒに跨って雪原の中を駆けていき、ブトゥの元を追いかけていきます。
果たしてテムジンはブトゥに追いついたのでしょうか。
そしてテムルンはブトゥと結婚することになるのでしょうか。
それともテムルンとボオルチュの恋は実って二人が結婚することになるのか。
その結末は第六巻である断金をご覧ください。
別々の道を歩むことになった二人
ジャムカは長年金国を敵だと認識しており、何があっても金国とは同盟を結ばないと固く決意していましたが、彼を驚かせる出来事が発生します。
それは盟友であるテムジンが金国と同盟して一緒にタタル族の討伐戦に参加した事でした。
ジャムカはこの報告を聞いて驚きますが、自分の決意を揺らぐことなく、金国とは敵対関係を続ける決意を固めます。
そんな中、ジャムカの領地にテムジンが現れます。
ジャムカはテムジンの元へ駆けていき、二人で一緒に草原の中を駆けて行きます。
二人はある程度駆けた後、色々と語り合ってお互いの道が違えてしまった事を残念に思いつつ、別れていくのでした。
こうしてジャムカはテムジンとの盟友関係に終止符を打つことになります。
そしてジャムカとテムジンはここから敵対する間柄になってしまうのでした。
管理ネコ・ボスの感想
ボス「今回は「チンギス紀」第六巻・断金のあらすじをここまで書き記してきたにゃ。
ここからは編集長であり、このブログを管理している私の感想をつらつら言うにゃ。
今回の断金は第五巻・絶影に続いて大きく物語が動くことになったお話にゃ。
テムジンとトオリル・カンが金国と同盟した事は草原の諸民族の中でも大事件だにゃ。
草原の諸民族は金国が嫌いな民族しかいないにゃ。
そんな中テムジンとトオリル・カンは金国と同盟した事で、草原の中で孤立することになるにゃ。
するとどうなるか。
金国が嫌いでテムジンとケレイト王国の事を良く思っていないタイチウト氏のダルグダイやジャンダラン氏ジャムカ、メルキト族たちが結集して金国と敵対する勢力で集まった連合軍が結成されるかもしれないにゃ。
そうなれば、テムジンはダルグダイとジャムカの連合軍から攻撃を受けることになるにゃ。
もしかしたらもっと多くの部族がテムジンの領土を攻撃してくるかもしれないにゃ。
またトオリル・カンもメルキト族やナイマン王国などから攻撃を受けるかもしれないにゃ。
そうなればテムジンとトオリル・カンは絶望的な劣勢に立たされることになるにゃ。
そしたらどうやってこの劣勢の中で巻き返しを図っていくことになるのか。
今後の物語の展開にも大きく影を落とした「チンギス紀」第六巻・断金の感想をつらつら言ってみたにゃ。
次回の「チンギス紀」の感想も紹介していくから楽しみに待ってくれると嬉しいにゃ~。
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