やっと待ちに待った「チンギス紀」五巻を読了したので、感想とあらすじを紹介していきたいと思います。
「チンギス紀」第五巻ですが、内容がすごく濃かったのとこの巻が「チンギス紀」の前半の分岐点となる本になりますので、前編・中編・後編と分割して紹介してきたいと思います。
ご了承ください。
まずは「チンギス紀」第五巻・絶影の感想とあらすじの前編を5分で紹介してきたいと思います。
タルグダイはタイチウト全軍を率いてテムジンと戦う!!
タルグダイはテムジン軍と決戦を行うため、タイチウトの全族長達へ招集をかけます。
その結果、タルグダイの元には12000騎の軍勢が集合し、サチャ・ベキの援軍を合わせると全軍で15000の大軍に膨れ上がります。
タルグダイはこの軍勢の多さを見て満足し、軍議を開いてテムジン軍と戦う方法を示します。
対するテムジン軍は3500騎を率いてタルグダイと戦うべく陣を敷きます。
果たして15000人のタルグダイの軍勢に対して、どのような戦いをテムジンはするのでしょうか。
テムジン軍の精鋭部隊がタルグダイを打ち破り、別働隊が兵糧を燃やす!!
テムジン軍はタルグダイ率いる15000騎に対して、左箭のあだ名で知られる弓の名手・クビライ・ノヤン率いる精鋭騎射部隊で弓矢の一斉攻撃を行わせます。
次にテムジンはチギルタイ・ベルグディらを別々に突撃。
そしてテムジン率いる本隊と槍の達人・ジェルメ率いる軍勢が真正面から突撃を行います。
テムジン軍の突撃はタルグダイ率いる15000騎を簡単に打ち破り、敵軍の後方まで突き抜けた後、敵陣を乱します。
更にサチャ・ベキ率いるジュルキン家の軍勢にはサチャ・ベキに恨みを持つ、アルタンとクチャルが激しく突撃。
この二人の部隊の突撃にテムジン軍が加わったことで、サチャ・ベキの軍勢は後退します。
両軍は朝からぶつかり合いを繰り広げ、夕方になった事がきっかけとなり再び対陣。
テムジン軍はほとんど損害を出しませんでした。
対するタルグダイの軍勢は400騎程度の損害を受けます。
またタルグダイはテムジンが出した別働隊が兵糧を焼き払ってしまい、テムジン軍と長く戦えない状況になってしまいます。
戦況は大軍であるタルグダイに不利になりつつありました。
テムジン軍の攻撃をギリギリで粘るタルグダイ!!
タルグダイ率いるタイチウト軍は翌日、テムジン軍の突撃を受ける形から始まります。
テムジン軍前衛は左箭のクビライ・ノヤン率いる弓隊の一斉攻撃。
更にテムジン軍は左右から騎馬隊の突撃を受けます。
この状況の中タルグダイは副官のガラムガイから「後方へ下がるように」と提案を受けます。
タルグダイの奥さん・ラシャーンはガラムガイの意見とは違いました。
ラシャーンは「殿はここから一歩も動かず、テムジン軍と戦う!!」と勝手に決断を下してしまいます。
タルグダイはラシャーンの提案を聞き「お前のおかげで俺は何か吹っ切れた。俺はここから一切動かず、テムジン軍と戦う」と覚悟を決めます。
ラシャーンはタルグダイの覚悟を喜ぶと共に、2000人の軍勢を反転させてテムジン軍の別働隊からの攻撃に備えます。こうしてテムジン軍に対して備えをしていた時、不意に敵軍からの強烈な攻撃を受けることに。
しかしタルグダイはテムジン軍の攻撃に対して、反撃を試み、テムジン軍へ攻撃を行います。
ですが、タルグダイはテムジン軍の弓隊の攻撃を受けて、馬から放り出されてしまいます。
ラシャーンはタルグダイを受けて止め、テムジン軍が去ったことで両軍の戦闘は終了。
タルグダイはタイチウト軍の陣形をしっかりと整えて翌日の戦闘に備えますが、テムジン軍に対して劣勢な状況を強いられてしまうのでした。
玄翁登場!
ラシャーンはこの戦いが始まる前にテムジンの宿敵である玄翁(げんおう)に戦闘に加わってもらうように要請。
玄翁はラシャーンのお願いを聞き入れて、テムジン軍とタイチウト軍の決戦に参加。し
かし玄翁は両軍の戦闘に参加しないで、ラシャーンのもうひとつのお願いである「タルグダイを死なせない」を聞いていました。
ラシャーンは玄翁に「タルグダイは危険な状態になったのに、なぜ戦に加わってくれなかったのか」と語ります。
すると玄翁は「タルグダイと一緒に駆けていた」と語ります。
ラシャーンは玄翁の物言いに納得できず「明日はしっかりと戦に参加してください」と再度要請。
玄翁は「くどい!!」と一喝。その場を離れていきました。
果たして玄翁はタイチウト軍とテムジン軍の戦いに参加し、再度テムジンと戦う事になるのでしょうか。
黒い旗がテムジン軍を襲う
翌日。テムジン軍はクビライ・ノヤン率いる弓隊の一斉攻撃から開始。
その後テムゲ・チラウン・チギルタイ・テムジン・ジェルメの順番でタルグダイの軍に攻撃を開始。
テムジンはタルグダイ率いる本隊に攻撃を行います。
その時、後方にいたクビライ・ノヤンの軍勢を打ち破りながら、黒い旗を掲げた50騎の軍勢がテムジン軍を襲撃。
そして50騎の軍勢はタルグダイの本隊とテムジン軍の間に割って入り、タルグダイの軍を逃がしてしまいます。
黒い旗を掲げた50騎は玄翁と弟子3人が前に出て、残りの部隊は玄翁たちの後方へ下がります。
テムジンは「ホントはお前を突破したかったのだ!!」と玄翁に語りかけます。
すると玄翁も「前に進むことしか知らない軍だな。テムジン」と語りかけます。
その後テムジンと玄翁は二言、三言話をした後、戦闘態勢へ。
こうしてテムジンと玄翁の宿敵同士の戦いが始まるのでした。
管理ネコ・ボスの感想
ボス「今回は「チンギス紀」第五巻絶影のあらすじを紹介したにゃ。
ここからは感想を話していくにゃ。
第五巻の前編の感想はタルグダイがタイチウト軍の全軍を率いてもテムジン軍に勝てない現状にびっくりしたにゃ。
普通に戦えば15000人vs 3500人じゃ数の多いほうが勝つにゃ。
でもテムジン軍は騎馬隊の速さを生かして、タイチウト軍を乱したり、兵糧を燃やしたりして、短期決戦に持ち込み勝機を見出したにゃ。
このままテムジン軍がタルグダイに勝つかと思いきや、宿敵のライバルである玄翁が登場。
再びテムジンと玄翁の戦いが始まるけど、今まで通りならテムジンが玄翁に負けちゃうにゃ。でも今回はテムジン軍3500騎と玄翁軍50騎だったら、テムジンにもかつ可能性があるとおもにゃ。
このままテムジン軍が全軍で玄翁軍を押し包んで勝利を得るのか。
それとも玄翁軍がテムジン軍を突破して逃げるのか。
はたまた違う方法で二人の戦いに決着をつけるのか。それは次回で紹介したいと思うにゃ。
みんな楽しみに待ってくれるといいにゃ。」
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