現在放映中の人気大河ドラマ「麒麟がくる」。
この大河ドラマの主人公は織田信長を殺害したため、あまり良いイメージを持たれていない明智光秀です。
ですが、「麒麟がくる」ではさわやかイケメン青年として描かれており、かなり好印象を視聴者へ残しているように感じます。
そんな明智光秀ですが、織田信長に仕える前は浪人生活でかなり貧乏な時期がありました。
そのお金が無くてつらい時期を支えたのは明智光秀の奥さん・妻木煕子(つまきひろこ)です。
どのようにして明智光秀の奥さんである妻木煕子(つまきひろこ)は明智光秀を支えたのか紹介していきたいと思います。
そして今回はもう一人。
明智光秀が織田信長に仕えて貧乏生活を脱出した後、彼を支えた5人の家老が居ました。
その5人の家老衆の中でも一番長く明智光秀を支えてきた明智左馬助秀満。
ここでは
- 「明智左馬助秀満と煕子のエピソードが知りたい」
- 「麒麟がくるに登場する重要人物二人の事を分かりやすく知りたい」
と思っている方へ歴史に詳しくないニャンコが分かりやすく書いた記事になります。
5分ほどでご紹介していきますので、ご覧下さい。
お金が無いのに連歌の会を開かなくちゃいけない明智光秀
明智光秀は美濃(みの)の斎藤道三(さいとうどうさん)が息子・斎藤義龍(さいとうよしたつ)に滅ぼされた後、越前へ向かうことになります。
明智光秀は越前では中々就職することができなかったため、お金もなく貧乏な生活をしていくことになります。
そんなある日、明智光秀は連歌会の担当を任されることに。
しかし明智光秀は浪人の身でお金が無く困ってしまいます。
その時、明智光秀の奥さんである妻木煕子は「どうしたのですか。」と悩んでいる明智光秀に語りかけます。
明智光秀は「連歌会を俺が開くことになって困っているんだよ」と煕子に打ち明けます。
すると煕子は「左様ですか。しばし待っててください」と言って外出。
明智光秀はきょとんとした表情で煕子を見送りますが、連歌会をどうやって開くか再び悩み始めるのでした。
髪を売ってお金に換える
妻木煕子は家を出で数時間後に帰ってきます。
明智光秀は煕子が頭巾をかぶって帰ってきたことを不思議に思いながらも、あえて触れずに「おかえり」と一言。
煕子は明智光秀の前に座ると「これで連歌の会の費用になりますか」とお金を差し出します。
明智光秀は「どうしたのだ。このお金は」と困惑しながら話しかけます。
すると妻木煕子は頭巾を脱いでショートヘアになった髪を晒して「イメチェンするために髪を切って売ってきました」と髪を触りながら語ります。
女性の髪は戦国時代売ってお金に換えることができました。
しかし現代も戦国時代もですが、女性にとって髪は大事な物です。
ですが、妻木煕子は自らの大事な髪を迷いもなく明智光秀の為に切ってお金に換えてしまいました。
どうして大事な髪を簡単に切ることが出来たのでしょうか。
ご主人である明智光秀の為に!!
明智光秀は奥さんである妻木煕子が髪をショートヘアにしているのでびっくり。
そして明智光秀は煕子へ「なんで髪を切ってしまったのだ」と驚きの表情で尋ねます。
妻木煕子は「ご主人様。妻という者はご主人様の為に何でもできるんですよ」と微笑みながら明智光秀へ語りかけるのでした。
明智光秀は「ありがとう煕子。お前のおかげで面目を潰さなくて済みそうだ。不甲斐ない夫で申し訳ない」と煕子へ涙をポロリと流して語り掛けるのでした。
明智光秀は奥さんである妻木煕子にこれ以上迷惑をかけれられないと決意を新たにして、越前の朝倉義景(あさくらよしかげ)への仕官を決め、就職活動を開始するのでした。
戦国時代には旦那さんを支えた奥さんがいっぱい登場します。
例えば前田利家の奥さんであるお松さん。
山内一豊を支えて土佐の主にまで出世させた千代さん。
そして羽柴秀吉を支えた寧々さん。
これら上記の奥さんたちは旦那さんを支えた糟糠の妻(そうこうのつま「苦しい時に旦那さんを支えてきた奥さんと言う意味)として知られていますが、明智光秀の奥さん・妻木煕子さんも糟糠の妻の一人として数えることができるのではないでしょうか。
仮病を使って合わない明智左馬助秀満
明智左馬助(Wikipediaから引用) |
明智光秀の5家老衆の一人である明智左馬助秀満(あけちさまのすけひでみつ)。
明智左馬助秀満は明智光秀の股肱の家来として、光秀の為に忠義を尽くして働いて彼を支えます。
明智左馬助秀満は用があって明智光秀の居城である丹波(たんば)亀山城(かめやまじょう)へ。
明智光秀は明智左馬助秀満と今後の事について色々と話し合います。
そして翌日、明智光秀の元に織田家の出世頭として知られる羽柴秀吉(はしばひでよし)が亀山城にやってきます。
明智光秀は羽柴秀吉をもてなし彼とも今後の作戦や各大名の事など、色々な事について話し合います。
そのついでに明智光秀は自分の自慢の家老衆や家来達を紹介していきます。
しかし明智左馬助秀満は風邪を引いたとの事で出てきませんでした。
明智光秀は秀満に対してイラっとしましたが、表情に出すことなく羽柴秀吉の接待していきます。
こうして羽柴秀吉は明智光秀におもてなしされた後、明智光秀にお礼を言って亀山城を去ろうとしたその時、風邪をひいている明智左馬助秀満と偶然出会います。
羽柴秀吉は嫌な顔一つせず、明智左馬助秀満に丁寧に挨拶した後、亀山城を去っていくのでした。
明智光秀怒る!!
明智光秀は羽柴秀吉が帰った後、明智左馬助秀満を呼びつけます。
明智左馬助秀満は明智光秀に呼ばれてやってくると「どうして俺が呼んだ時に羽柴殿の元にやってこなかったのだ」と怒りをあらわにします。
明智左馬助秀満は明智光秀の言うことに反論しないで黙っていました。
すると明智光秀は「黙ってたらわからんだろ。羽柴秀吉殿は織田家の家来の中でも出世頭として知られている。武士としてはそのような人物に知られることで、自分の知名度を上げることが出来るから、名誉なことだとお前ならわかっているだろう」と怒りながらまくしたてます。
黙って明智光秀の言葉を聞いていた明智左馬助秀満はようやく重い口を開けて明智光秀に反論するのでした。
我が主人は明智光秀ただ一人!!
明智左馬助秀満は明智光秀へ「私は他の大名と会うのは嫌でございます」と一言述べます。
すると明智光秀は「どうして他の大名と会うのは嫌なのだ」と質問。
明智左馬助秀満は「それは私が他の大名に知られても意味がないからです。だってわが主は明智日向守光秀ただ一人なのですから」と断言します。
明智光秀は明智左馬助秀満の言葉を聞いて感激し、何か言おうと思いましたが、言葉が詰まって言うことができずそのまま去っていくのでした。
このように明智左馬助秀満は明智光秀に忠義をささげた家来の一人として、その後も光秀の為に数々の戦で戦功を挙げていく事になります。
管理ネコ・ボスの一言
ボス「今回は明智光秀の奥さんである妻木煕子と明智左馬助秀満について紹介したニャ。
明智光秀は煕子さんが大好きで亡くなるまで、側室を持たなかったし、女遊びもしなかったほど彼女の事を愛しぬいていたそうだニャ。
戦国時代においてこれだけ一人の女性を愛しぬいた夫婦もかなりレアなパターンだニャ。
戦国武将の多くは側室を作ったりしていたのにね~。
もしかしたら煕子さんがとっても怖い鬼嫁で明智光秀が側室を持つことが出来なかったのかもしれない可能性もあるかもしれないけどニャ~。
ついでに鬼嫁と言えば「麒麟がくる」には出てこないかもしれないけど、徳川幕府二代目将軍・徳川秀忠の奥さんであるお江さんだにゃ~。
彼女はとっても怖い奥さんであったらしく、秀忠が何か間違えたりやらかしたりすると怒鳴りつけていたそうニャ。
そんな徳川秀忠はお江に対して頭が上がらなかったのですが、ある日一人の女性と一夜を過ごしたそうだニャ。
よく鬼嫁が怖くてほかの女性と一夜を過ごそうと考えたニャ。
ある意味感心してしまうニャ。
そしてその女性に徳川秀忠の子供を宿してしまうニャ。
この報告を受けた徳川秀忠はびっくりしてしまいますが、お江さんが怖くて言うことができず、家来の元に預けて出生させて、そのまま家来の元で養育させることにしたらしいニャ。
そしてこの徳川秀忠の隠れキッズこそ、初代会津藩主として任命された保科正之(ほしなまさゆき)でニャ。
ちょっと話がずれてしまいまったにゃ。
でも鬼嫁に恐れていた徳川秀忠ですら、他所で他の女性と一夜を過ごしたのに、そのようなお那覇市が一切出ない明智光秀は本当に奥さん一筋にゃ。
それとも奥さんが怖すぎて他に女性と交われなかったのか。
どちらかだと思うけどニャ。
皆はどう思うニャ。」
参考文献 日本の大名・旗本のしびれる逸話 東邦出版など
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